冬休みに、クラスの釣り好き５人組を連れて、清水港に海釣りへ行った。

前回の「川釣り勝負」では、私が勝った。

今回も、釣師として負けるわけにはいかない。

この日の朝は、まだ少し雨が残っていた。

だからだろうか、集合場所へ迎えに行くと、Ｔ君しかいない。

「おいおい、雨でも行くに決まってるじゃん。」

そう言って、みんなに連絡をとり、すぐ全員がそろった。

さっそく出発。

清水港に着いたが、風が強く、非常に寒い。

あまりに条件が悪いので、場所を変え、先端の堤防から、投げることにした。

仕掛けは、かごにこませを入れて投げる、いわゆるサビキ釣りである。

さっそくＮ君の帽子が、風で飛ばされ、海の彼方へ消えてしまった。

気象条件はかなり悪い。

その中で、最初に釣り上げたのは、やはり私だった。

コノシロという魚が２匹同時に釣れた。

これを機に、５人組の竿もしなり始めた。

そして「入れ食い状態」となった。

どの子にも釣れ、みんなにこにこしていた。

結局、私は十五匹釣って、一番となった。

帰りに、私の連勝を記念して、みんなでハンバーガーを食べた。

今度の勝負は、いつになるかなあ、

大人になっても、こうしていっしょに遊びたいなあ、と思う。