私は、教師になって、すぐスキューバーダイビングのライセンスを取りました。

たまたま通勤途中で、ダイビングセンターを見かけたことがきっかけでした。

一人で申し込みに行きました。

仕事の帰り、夜８：００からテキストを使った勉強で理論を学び、

その合間に、温水プールを使っての講習を１４時間ほど受けました。

実習は伊豆の大瀬崎でした。

初めて潜る伊豆の海には感激しました。

そして約２週間後「CMAS」というカードのライセンスを取りました。

その後、すでにライセンスを持っていた、うちの奥さんと、海外で潜りました。

その時は、さらに感激しました。

水中での前転や後転、無重力の心地よさ。

海面では大きく波打っていても、海底は、まったくの静寂な世界という事実。

そして、３６０度パノラマの澄みきった透明な世界。

ソーセージを差し出すと、その人間の顔が見えなくなるくらい集まってくる色鮮やかなたくさんの海水魚たち。

楽しみは、潜っている時だけではなく休憩中の真っ青な海と青空の下で、船の２階から飛び込む爽快感。

また海底に寝転んで、タバコの煙を輪にして出すように、口から空気を少し吐き出すと、

水圧の関係で、その輪が海面めざして、どんどん大きな輪になるのです。

そして最後は海面で「ぶわっ」と、はでるのです。

それを見て、私は思いました。

もし、海底３０メートル（通常潜る限界）付近で、おならを「ぶっ」っとやったら、

おならも、どんどん大きくなるにちがいない。

これは、おもしろい。実験してみたい！そう思いました。

しかし、だめでした。

全身に圧力がかかっているせいでしょうか。

おならが出ないのです。

その上、肌にウエットスーツが張りついています。

お尻の部分に穴をあけるわけにも行かず、結局、断念しました。

それにしてもスキューバーダイビングへ行くたびに こんな場所で、こういう仕事で、

一生を送れたら、どんなに幸せだろうと思います。

サイパンのグロットなども最高です。

長い石段を下り、大きな岩から飛び込み潜行します。

海のトンネルを通り、外海へ出て行きますが、

その時先に見える景色の美しいこと。

ハワイでは、海亀たちと一緒に泳ぎました。

あの優雅な泳ぎを、まじかで見ると、本当にゆったりとした気持ちになります。

浦島太郎が、時の経つのを忘れたことにも頷けそうです。

私の夢も、まだまだ発展途上です。