無人島へは簡単には行けぬぞ。理由は二つある。

一つ目は、みんなが楽しめる計画でなくてはだめじゃ。

数人だけが勝手に楽しむ計画では、このわしを納得させることはできぬ。

皆が無人島で一週間楽しく生活できる計画を立てるのじゃ。

　ヒントをさずけよう。

班員の気持ちを確かめながら話し合いを進めていくことじゃ。

二つ目は、ふだんできることではだめじゃ。

この島でこそ、楽しめることを考え、計画を立てるのじゃ。

　ヒントをさずけよう。

この無人島について、わしが知っていることを教えよう。

絵地図を見るのじゃ。

この島の山には迷路のような洞窟があり、コウモリが住んでおる。

湖は運動場ぐらいの大きさで深く、たくさんの魚が住んでいて、主もおる。

まん中に教室の広さほどの小島がある。

南側の海には、時々イルカが現れ、滝の近くで遊んでおる。

東側の砂浜は浅せが続き、きれいな小石や貝がらがあり小魚がたくさん泳いでいる。

西側の海は崖で、かなり深い。サザエやアワビがとれる。

森の中には、めずらしい鳥や昆虫、きれいな花もさいている。

夜は静かで星が美しい。鳥や虫の鳴き声が聞こえるぞ。

　食べ物や、飲み水のことは心配しなくてよい。

　寝る所も、着がえも心配するな。この島に用意しておく。

　　ケガも心配するな。手当てもできるようにしておく。

　　発表会では、最高に楽しい計画を期待しておる。

　　　　　　　　　　　　では、さらばじゃ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　竜爪のおじじより